きんちゃんの日本百名山→六甲全山縦走

2011 KOBE 六甲全山縦走大会
日  時 2011年11月13日(日)
メンバー 10名

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コースタイム
11月13日(日)曇り
岸和田 1:50 =(マイクロバス) = 3:20 須磨浦公園 5:04 − 須磨アルプス 6:35 − 妙法寺 7:20 − 菊水山 10:15 − 鍋蓋山 11:13 − 大龍寺 11:50 − 摩耶山掬星台 13:44 − 六甲山郵便 15:10 − 一軒茶屋 16:20 − 19:40 宝塚ゴール 〜 ナチュールスパ宝塚入浴 〜 20:40 = (JR) = 23:00 岸和田

 2008年に全縦に初参加しました。その後、毎年参加を続け、今年で4年連続となります。
 いつも、全縦を終えたときは、もうこんなしんどいことは止めようと思うのですが、しばらくするとまた参加したくなるのが不思議です。

 昨年は、事前に3回の練習を行うことが出来たので、練習の成果が出て19時05分のゴールを達成しました。この時に練習がいかに大切であるかを学んだはずですが、今年は諸事情があって、またもやぶっつけ本番の参加となりました。それでも、あわよくば午後6時台のゴールをひそかに目標としていたのですが、結果はやはりそんなに甘くはありませんでした。

3:35、暗闇の中、5時のスタートを待ちます
 全縦は、今回で4年連続の参加です。初参加の時は神戸市内のホテルに前泊しましたが、2年目からは、ホテルの前泊をやめて早朝出発に変更し、ジャンボタクシーをチャーターしました。3年目からはさらに参加者が増えたのでジャンボタクシーからマイクロバスになっています。
 岸和田を出発する時間も年々早くなり、2年目は午前4時、3年目は午前2時30分、そして4年目の今年は午前1時50分の出発です。これは、少しでも早くスタートして、須磨アルプスの渋滞に巻き込まれないようにするための作戦です。須磨浦公園の到着が午前3時20分。作戦どおり、昨年よりはかなり前のほうに並ぶことが出来ました。スタート地点から30メートルくらいだったと思いますが、かなり近いところです。スタート時間で一番早かったのが参加1年目の午前5時20分でしたが、今回はそれより16分早い午前5時04分の出発です。
 早く出発できたのはいいのですが、出発してすぐの鉢伏山の登りで調子が出ず、後から来た人にどんどんと追い抜かれていきます。これでは早く出発した意味がなくなると思い気が焦りますが、ぶっつけ本番で練習不足の体力では、息があがり足が前に出ません。栂尾山の400段の階段では、集団の流れについていくのがやっとで、ここで体力を使い果たしたのか、これ以降の登り坂ではちょっと登ると息があがるというつらい全縦となりました。 

6:34 須磨アルプスを行く。左奥に高取山
 須磨アルプスでは、所々に渋滞が発生していましたが、そんなにひどいものではなかったので、まあ順調に通過したといえるでしょう。

縦走者が連なる須磨アルプス
 登山者がアリの行列のように連なっています。とにかく、この須磨アルプスを渋滞に巻き込まれずに通過することがポイントです。私達は、今回、1時間40分前から並んだので、かなり前のほうでスタート出来ました。私は足が遅いので多くの人に追い抜かれて、400段の階段を登り終えた後で、所々渋滞に遭いましたが、足の速いEK氏らは、まったく渋滞に遭わなかったそうです。
 とにかく、スタートしてから渋滞の多発場所である須磨アルプスを一刻も早く通過することがポイントではないでしょうか。

7:20 妙法寺
 スタートしてから2時間16分で妙法寺に到着しました。途中、休憩せずに一気にここまで歩きましたが、タイム的には順調に来ていると言えるでしょう。しかし、異常に汗をかいているのが気になるところで、2008年の全縦初参加の時も、今日のように大汗をかいていたのを思い出しました。いやな感じです。こんなに汗をかくというのは、調子が良くない証拠なので・・・。
 これから登る高取山がどうなるか心配です。ただでさえ苦手としている山なのに、この不調ではどうなることやら。とにかくゆっくり登って、あわよくば1ピッチで登りきれればと思っていましたが、やはりそんなに甘くはありませんでした。ゆっくり登ろうとするのですが、後ろから次々と縦走者が追いついてくるので、それが気になってペースが乱れっぱなしです。途中からメロメロになってしまい、高取山に着いた時はかなり消耗しているのがわかりました。
 高取山から鵯越までの途中にあるコンビニで休憩します。コンビニでは、KK氏、O氏、N氏も休憩していました。豚マンとジュースでエネルギーを補給しましが、なかなか体力が回復しません。汗で体中ビショビショ、気持ちが悪い。幸い足の方は、痛みもなく大丈夫のようなので、なんとか頑張れると思うのですが・・・。

9:35 菊水山の階段スタート地点
 市街地のアップダウンをこなし、神戸電鉄有馬線の鵯越駅を通過して菊水山を目指します。あと、大きな登りが三つ控えているのですが、この調子で
果たして登りきれるのか?不安ですが、行くしかないので、足を一歩一歩前にだしていけばなんとかなるか。
 「菊水山頂へ あと900m」いつもは通過するポイントですが、今日はここで休憩です。ここから評判の悪い菊水の黒い階段が始まるので、ここで休憩しなければ今日の体力ではもちません。
 いつまでも休憩していたいのですが、そうもいかず黒い階段に挑みます。最初は休憩の貯金があるのでまあまあ頑張れるのですが、すぐに貯金を使い果たしハーハーゼーゼーとなります。特に、縦走者に追いつかれて後ろにつかれるとプレッシャーがかかりペースが乱れます。もうあかんというところで、渋滞の最後尾について立ち止まりほっと一息。こういうときの渋滞はありがたいものですが、やはり渋滞はないほうが良いです。渋滞に巻き込まれると、長い間立ち止まっているかと思えば、いきなり早足で歩き出したりで・・・、自分のペースで歩くよりかなり疲れるし時間もかかります。

10:15 菊水山 第1チェックポイント
 バテバテでやっと菊水山に到着しました。時間は午前10時15分。かなりペースダウンしている感じで、この先どうなるか不安です。次の鍋蓋の登り、そして最難関の摩耶山の登りがどうなるのか?考えただけでもうんざりします。

11:13 鍋蓋山
 鍋蓋の登りは、昨年は1ピッチでこなせたのですが、今日はやはりダメでした。息があがってしまい、どうにもなりません。なんとか2ピッチで頂上に着きました。たくさんの人がいます。
 鍋蓋から大龍寺へ、そして市ヶ原まではゆるやかな下りが続きます。ペースを上げたいところですが、なかなか調子が出ません。高取山、菊水山、そして鍋蓋山の登りで体力を使い果たしてしまったのか?

11:50 大龍寺
 大龍寺に下りてきました。たくさんの人で賑やかです。弁当や豚汁、杖なども売られています。私は豚汁を食べてなんとか体力回復を試みたのですが、消耗しきっている体力にはもはや焼け石に水のようです。
 大龍寺から市ヶ原までは車道をだらだらと下っていきます。市ヶ原の川原では、あちこちでバーベキューをして楽しんでいます。いいにおいが辺りに漂い、楽しそうにしているのを横目に見ながら通るのがつらいです。いいなあ〜と思いながら川を渡って少し登ると桜茶屋です。桜茶屋からは、いよいよ摩耶山の登りです。途中、イノシシの親子が登山道をこちらに向かって歩いてきたのにはビックリ。おとなしいイノシシで、ゆっくりと私の横を通り過ぎていったのですが、今から思うとあのイノシシ親子はなんだったのだろう。
 調子が良ければ2ピッチで登れる摩耶山も、今日はメロメロです。なんとか稲妻坂を登りきったところまではよかったのですが、それで力を使い果たしたのでしょう。そこから摩耶山までの長いこと。最後の緩い階段なんかは、普段ならトントンとリズムよく登っていくのですが、今日は一歩一歩、足を前に出していくのが精一杯です。まだかまだか・・・と、ほんとうに摩耶山が遠くに感じました。

13:44 摩耶山掬星台
 摩耶山の到着が午後1時44分。摩耶山の登りはほんとうに力がいりましたし、かなりのペースダウンになっていると思いましたが、それでも摩耶山到着は昨年より10分ほど早いものとなりました。まだ午後6時台のゴールの可能性は残っているのか?摩耶山までで全行程の半分なので、ここからいかにスピードアップを図れるかがポイントになります。
 摩耶山を守ろう会のホットレモンをご馳走になり、ゴールの宝塚に向けて出発!

15:10 六甲山郵便局
 摩耶山から歩くこと1時間26分で六甲山郵便局に着きました。美味しい甘酒をご馳走になり、元気回復!

16:20 一軒茶屋
 一軒茶屋到着が午後4時20分です。ここから宝塚までは3時間くらいかかると思うので、このままいくとゴールが午後7時20分頃でしょうか。目標としていた6時台のゴールは遠のきましたが、とにかく最後まで頑張ることにします。一軒茶屋で月見うどんを食べました。ここは注文してからすぐに出てくるため、時間がかからないので昨年から利用しています。
 
 東六甲の縦走路分岐点からは、いよいよ宝塚まで標高差800mの下りに入りますが、一方的に下っていくのではなくて、細かなアップダウンを繰り返しながら全体的に下っていくので、そんなに楽ではないのです。
 日が暮れて夕闇が迫ってきました。明るいうちに行けるところまで・・・と飛ばしますが、昨年のようにトントンと駆け下りるような感じにはなりません。疲れているので足の踏ん張りが利かず、リズムに乗れないのです。それでもなんとか頑張って下りているうちに、あっというまに暗闇が迫ってきました。ヘッドランプを点けてしばらくすると、もうあたりは真っ暗です。
 
 順調に下っていったのですが、大平山の手前あたりで不運にも渋滞の最後尾に追いついたのです。渋滞の先の状況がわからないのですが、多分、遅い方がいるのでしょう、一応、前には進むのですが、ノロノロと速度は遅くイライラします。暗いので追い抜くのも危険だし、第一そんな体力は残っていないので、流れについていくしかありません。こんな状況が塩尾寺(えんぺいじ)まで続きました。

 やっと塩尾寺に到着しました。塩尾寺に着いたら舗装された広い道になるので、ラストスパートをかけようと思っていましたが、足が痛くてそれどころではなくなってきました。渋滞で自分のペースで歩けなかったのか、途中から股関節や膝が痛くなってきたのです。あまりの痛さに何度もうずくまり、後から来た人に「大丈夫ですか?」と声をかけられるほどでした。これが、ぶっつけ本番で望んだ結果だと思います。痛いけど、どうしようもありません。とにかくゴールの宝塚まで歩くのみです。

20:34 阪急宝塚駅前ではばタンと一緒に記念撮影
 午後7時40分、ようやく宝塚にゴールしました。長い長い一日でした。ゴールの感激よりも疲れ果てて、汗を一杯かいて気持ち悪いので、とにかくお風呂に入りたい。ゴールの前にあるナチュールスパ宝塚で汗を流し、ようやく人心地つきました。完走を祝って祝杯を上げたいところですが、極度の疲れのためか、食欲がありません。生ビールを一杯、チビチビと飲んで帰ることにしました。

 今回は、参加者10人全員が完走しました。みんなすごいです。そしてタイムは、EK氏午後4時02分、M氏午後4時08分、KK氏午後6時20分、H氏午後6時55分、O氏午後7時00分、K先生午後8時00分、I夫妻午後8時27分、N氏午後9時00分。
 M氏とKK氏は初参加ながら、M氏のタイムは驚きで、KK氏のタイムも立派です。そしてなんといってもEK氏のタイムは、とうとう出たなという感じです。「登る時に順番待ちが無く、自分のペースで登れたのが良かった」とのことですが、それにしてもすごいタイムです。今回の全縦参加者は2084名、完走者は1729名で、EK氏は84番だったそうです。
 みなさん、お疲れ様でした。
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