きんちゃんの日本百名山→槍ヶ岳

槍ヶ岳
日  時 2012年7月20日(金)〜7月23日(月)
山  名 槍ヶ岳(やりがたけ)3180m
山  域 長野
メンバー 26名

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コースタイム
7月20日(金)
岸和田22:00 バスにて出発
7月21日(土)
上高地 7:00 − 8:10 明神 8:30 − 9:25 徳沢 10:30 − 11:30 横尾 12:10 − 14:05 槍沢ロッジ(泊)
7月22日(日)
槍沢ロッジ 6:30 − 7:03 ババ平 7:18 − 10:20 坊主岩屋下 11:00 − 11:50 殺生ヒュッテ 12:05 − 12:57 槍岳山荘 〜槍岳山荘 14:25 − 15:10 槍ケ岳頂上 15:20 − 16:05 槍岳山荘(泊)
7月23日(月)
槍岳山荘 5:05 − 5:18 分岐 5:23 − 6:50 分岐 6:50 − 8:30 槍平小屋 8:45 − 9:50 滝谷避難小屋 9:55 − 11:35 白出小屋 11:35 − 12:55新穂高温泉

 かつらぎ山岳会主催のバスをチャーターしての夏の山行企画は、一昨年の富士山、昨年の尾瀬に続き、今回で3年目を迎えることとなった。4月に人事異動で職場が変わり、今年はダメかなと思っていたが、なんとか行ける目途がたち、準備を進めている途中で、地域のボランティア活動の行事を一つ忘れていたことに気がついたのです。この行事は自分が主になって行わなければならないもので、代わってもらうことも出来ず、いろいろ他に方法がないものかと考えましたが、結局、山行をあきらめることとなりました。
 こういうことですので、山行の段取りだけさせていただいて、実際の山行は、リーダーをEK氏に、サブリーダーをS氏に託すことに・・・・・。

 以下は、N氏から寄稿された山行記録文です。写真は、会員が撮影したものを取り寄せて、主にS氏撮影のものを掲載させていただきました。
N氏の山行記録
 バスは、7月20日(金)22:00岸和田駅を出発。東岸和田駅、岸和田市民病院から乗車する者を乗せ上高地へ。7月21日(土)4:00過ぎ平湯温泉に到着。上高地入口の釜トンネルは5:00から通行可能となるので、時間を調整し出発。ところが、今年からか週末は路線バスか地元タクシー以外は釜トンネルの通行は不可とのことで、平湯温泉に戻り、路線バスに乗り換え上高地に入ることとなった。1時間程度遅れて上高地に到着。
 今回の登山では、メンバー同士で初対面の人がいるので、上高地のバスターミナルで自己紹介。参加者の内訳は、大人24名、中学生1名、小学生1名の計26名。登山歴は、何十回のベテランからほとんど経験のない初心者まで、また、年齢的には、10代から60代までと幅があるので、団体で行動することを徹底し、余裕をもって登ることとした。先頭はS氏、中間N氏、最後尾は、リーダーのE・K氏。

河童橋で記念撮影
 登山1日目。7:00上高地出発。河童橋にてめいめい記念撮影。晴れていれば穂高連峰を眺められるはずが、あいにくの雨。東海地方は7月17日頃には梅雨明けしているはずなのに、ついていない(9月に入り、気象庁より梅雨明けは7月23日頃と訂正あり。)。登山道は当初梓川に沿った平坦な道で、徒歩約1時間間隔で山小屋の建つ明神、徳沢、横尾と続いていている。幅が広く歩きやすい。明神までの途中、野生のサルと遭遇する。人慣れしているのか逃げたりしない。しばらく見ていたが、こちらからサルに別れを告げることにした。行程に余裕があるので、各山小屋の軒先で小休憩しながら歩をすすめる。徳沢では、雨がやみ空も少し明るくなったので昼食をとる。徳沢を出るとまた雨。以後一日降り続くことになる。
 横尾から先は、ゆるやかな登りの山道となる。午後2時過ぎ、槍沢ロッヂに到着。槍沢ロッヂでは、就寝スペースは、登山シーズンに入ったばかりなのか、土曜日に拘わらず窮屈ではなかった。また、つかるだけだが、風呂にも入ることになった。

サルと遭遇

徳沢園で休憩

横尾大橋

槍沢ロッヂとS氏
 登山2日目。朝食は5:00から。槍ヶ岳にむけ槍沢ロッヂを6:30に出発。しかし、天気予報では降水確率20%も、朝から雨。今日は登り行程なので30分に1回休憩しながら進む。進むにつれ高木が少なくなり、這い松が多くなる。ババ平らあたりからは雪渓も少し大きくなる。坊主岩屋下あたりでほんの一時雨がやむ。殺生ヒュッテも近くに見えるのでそこで昼食を食べることもありかなと思ったが、リーダーE.K氏の判断で昼食とする。弁当は、棒寿司。結構おいしい。食べ終わり歩き始めた頃には、また雨が降り出す。殺生ヒュッテに立ち寄り休憩。槍ヶ岳には、何回か来ているが殺生ヒュッテに寄ったのは初めてである。また機会があれば、ゆっくり寄ってみたい気がする。13:00頃槍岳山荘に到着。

雪渓を横ぎる

坊主岩屋下

かつらぎ山岳会の山ガール

だんだんと槍の穂先が大きくなってきました

一歩一歩登ります

雪渓を登ります

ここまで来ればあと少し

しばしまどろむ

槍の穂先に向けて出発
 槍ヶ岳へは、雨が小降りになった14:25頃、リーダーの判断で出発。登るのを控えている人が多いのか、すいている。岩場に慣れていない人もいて、登りに45分かかった割りには、私達の後から来る人もほとんどなく、槍ヶ岳山頂は貸切状態となる。山頂では、雨のため景色を楽しむことができなかったが、全員で記念撮影する。槍ヶ岳は、頂上付近も階段で整備され、以前と比べ登り易くなった気がする。下りも45分かかって槍岳山荘まで下山。
 槍岳山荘は、槍ヶ岳に一番近い山小屋で、景色も良いため混んでいるイメージがつよい。夕食は、酢豚等、小さなチーズケーキもついていた。私達に割り当てられた寝床は2階建てで、上階で就寝するものは階段で上り下りすることになる。登山シーズンに入ったばかりのためか、昨日と同じく窮屈ということはなかった。

写真で見ると結構迫力があります

三点支持で

やりました!槍ヶ岳の頂上です

N氏とS氏

槍ヶ岳頂上を貸し切りです
 登山3日目。今日の天気は、午前6時まで雨、以後午前中曇りと聞いていたが、快晴。雲海が美しい。新穂高温泉に昼頃着きたいので、小屋で朝食を取らず、弁当を作ってもらい5:05出発。新穂高温泉方面に下る分岐を少し過ぎたところで、全員槍ヶ岳を背景に横断幕入りの写真を撮る。逆光で写りがよくないらしい。新穂高温泉へは、急な下りが続く。雲海浮かんだ笠ケ岳、三俣蓮華岳がよく見える。6:30頃、朝食に小屋で作ってもらった「おこわ」の弁当をすばやく食べる。6:50双六岳、三俣蓮華岳への分岐を通過し、しばらく下ると樹林帯に入る。標高2,500m余りがこの辺りの森林限界のようだ。8:30槍平小屋に到着。コースタイム2時間半のところを3時間半かかって下りてきたことになる。槍平小屋を過ぎると下りも緩やかになる。
 11:30頃白出小屋に到着。ここから新穂高温泉まで林道。新穂高温泉には13:00頃到着。予定時刻を1時間過ぎるも全員無事に下山。1時半過ぎから、予約していたホテル穂高の宴会場にて昼食をとる。当初入浴後に食事の予定だったが、到着が遅れたので順番を逆にしてもらう。食事後風呂で汗を流す。新穂高温泉は湯量が豊富で露天風呂も大きい。入浴後、各自お土産等買い帰宅の途につく。

午前4時30分、三日目にしてようやく晴れました

槍沢のバックに常念岳(左)と蝶ヶ岳(右)

午前4時53分、ご来光を待つ登山者

午前4時55分、槍の穂先とご来光

ご来光を撮影するメンバー

槍ヶ岳山荘から大喰岳を望む

雲海に浮かぶ笠ヶ岳

笠ヶ岳をバックに記念撮影(横断幕はY社長作成)

穂先をバックに

双六岳(左手前)と三俣蓮華岳(右)、双六の左手奥に黒部五郎岳。手前の滝雲が流れる尾根は、西鎌尾根

下山開始

どんどん下ります

しばし休憩。やったなあ〜、ご満悦です

笠ヶ岳

雲海に頭を出す焼岳とその後に乗鞍岳
 今回の山行は、ゆっくりペースではありましたが、怪我や大きなトラブルがなく全員完走することができました。ただ、最終日は行程上やむをえなかったのですが、少しきつかったようです。
 また、1日目、2日目は、天候に恵まれずほぼ1日中雨の降る中での登山でしたが、少しの雨の切れ間に昼食を食べたり、槍ヶ岳の頂上に登る判断をしたりと、たまたまかもしれませんが、リーダーE・K氏の勘がさえた2日間でした。3日目最終日の下山の日は、晴れて槍ヶ岳、笠ヶ岳、三俣蓮華岳をよく見ることができました。

 以上がN氏の山行記録ですが、とにかく全員無事下山でなによりです。段取りだけして登らなかった私としては、とにかく心配で、こんなことなら一緒に登っているほうがよほど気が楽だなあと思いました。
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