きんちゃんの日本百名山日本三百名山→那岐山

那岐山
日  時 2008年1月6日(日)
天  候 晴れ
山  名 那岐山(なぎさん)1240m
山  域 岡山・鳥取
メンバー 単独

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コースタイム
岸和田3:30 =岸和田和泉IC = 阪和・近畿自動車道 = 吹田JCT = 中国自動車道 = 美作IC =7:23 第3駐車場 7:35 − Cコース − 8:43 大神岩 8:53 − 9:27 三角点 9:30 − 9:36 避難小屋 9:41 − 9:47 那岐山 9:57 − 10:03 三角点 10:03 − 11:21 滝山 11:32 − 12:10 鞍部 12:20 − 13:03 爪ヶ城 13:23 − 14:14 第1展望所(雲海の丘) 14:14 − 14:35 声ヶ乢 14:42 = タクシー = 15:05 第3駐車場 15:15 = 美作IC = 中国自動車道 = 吹田JCT = 近畿・阪和自動車道 = 18:20 岸和田

 昨年7月に三瓶山を登り、中国地方で登っていない三百名山は那岐山だけとなった。三瓶山は雨にたたられた山行であったが、那岐山を登るときは天気の良いときを見計らってと決めていた。それというのも、那岐山だけを登るのではなく、縦走したかったからだ。1月5日の天気予報では、西日本全域が大きな高気圧に覆われ、天気が崩れる心配はないとのこと。この天気予報に勇気を得て、那岐山縦走に出発した。 

登山口の第3駐車場
 私の持っているガイドブックでは、那岐山から滝山までのコース紹介はあるのだが、滝山から爪ヶ城を登り声ヶ乢に至るコースは載っていない。したがってその部分のコースタイムが予測できず、どれくらい時間がかかるかわからないので、余裕を見て午前3時30分に早朝出発を敢行した。中国自動車道で途中2回休憩するが、冷え込みが厳しく、車外に出ると震え上がるくらい寒い。中国自動車道は山間部を走るため、冷え込みが厳しいのだろう。
 7時23分に登山口の第3駐車場に着く。途中、高円バス停を過ぎた辺りで車窓から日の出が見えた。第1駐車場に車が1台とまっていたが、第3駐車場は私が一番乗りであった。

BコースとCコースの分岐点
 第3駐車場を出発して車道を少し登っていくと右手に登山口がある。登山口から少し登ると、Bコース・Cコースの分岐点で、私は左のCコースをとる。
 ちなみに「Bコースは、現在風倒木処理のため通行困難です。奈義町観光協会」との看板が第3駐車場に立てられていた。 

朝もやの幻想的な風景が広がる
 分岐から少し登ると植林の伐採後に出て、見晴らしが良くなる。日本原高原の朝もやが墨絵のように美しい。小豆島や四国が見えるらしいのだが、私にはよくわからなかった。

大神岩から日本原高原を望む
 第3駐車場から1時間8分かかって大神岩に着く。登山道は良く整備されて、道幅も広くて歩きやすいのだが、途中から雪道に変わり、日陰の部分が凍結していたりして歩くのが慎重になる。雪はないだろうと思い、アイゼン・スパッツは持ってこなかったので、縦走出来るかどうか不安になってきた。

大神岩
 大神岩からは日本原高原が一望の下である。逆光のため、写真はあまりよく撮れない。大神岩といっても、単に岩があるだけで、道標がなければ通過してしまうようなところだ。ここでも、四国がみえているかどうか、よくわからなかった。 

広い山稜の三角点 休憩所(トイレあり)が建っている
 三角点付近まで登ってくると、ササの草原になり、稜線に上るとものすごい風が吹いている。単独行の男性が下山してきた。第1駐車場にとめていた車の持ち主と思われる。三角点では、立っていられないくらいの強風が吹き荒れている。

三角点から那岐山頂上を望む
 風が強く寒いので、最高点に行く途中にある避難小屋の中に入り、休憩する。
 風の音がものすごく、台風の中にいるようだ。

那岐山頂上から三角点 左手前が避難小屋
 避難小屋から那岐山の最高点まで6分で着く。少し風はおさまってきたように感じる。

那岐山頂上から滝山に続く稜線
 天気予報のとおり快晴となり、那岐連峰の雄大な景色が広がる。

那岐山頂上
 那岐山頂上には、石で作られた立派な標識が据えられていた。
 三角点に引き返す途中、なんとこの寒いのに、短パンに上半身裸の男性が登ってきたではないか!風がビュービュー吹いて、凍えるようなこの寒さの中を・・・。一瞬、我目を疑った。何か目的があって、修行でもしているのだろうか・・・。その男性は、頂上を踏むとすぐに下山していった。

三角点休憩所から滝山方向の眺め
 予想外の積雪に、爪ヶ城までのコースの状態がどうなっているのかわからないので、予定通り縦走するか、ここで引き返すか迷う。登りはなんとかなるが、下りが心配であった。
 そこで、最高点からの下りがスリップして難儀するようであれば、撤退しようと思っていたが、実際歩いてみると難なく下れ、しかも三角点に戻ると風の勢いが少し弱くなってきたので、予定通り縦走することにした。

滝山への縦走路から那岐山を振り返る
 風は、私の予測どおり徐々に弱くなって、三角点から滝山への真ん中あたりにある東屋に来る頃には完全に止んだ。

三角点から滝山に向かう中間くらいに東屋がある 右の山は那岐山
 東屋にはベンチが置かれ、那岐山と三角点の展望が素晴らしい。また、眼下には日本原高原が広がり、気候が良い時期ならここで昼寝でもしたくなるようなところだ。

那岐山から続く縦走路(滝山付近から撮影)
 ほんとうに気持ちの良い縦走路だ。雪はそんなに深くはなく、スパッツがなくても足の中に雪が入ってくるようなことはなくて助かった。

滝山頂上にある展望台
 滝山頂上には、このような展望台が整備されていた。爪ヶ城頂上直下にも同様の展望台があった。山頂に人工物を設置するというのは、私には違和感がある。そういえば、八幡平の山頂にもこのような展望台があったのを思い出した。まあ、景色はよく見えるのだろうが、やはり山頂は自然のままのほうが良いと思うのだが。

滝山頂上の一等三角点
 滝山頂上には、一等三角点がある。しかし、ご覧のように展望は木々に遮られてよくない。それで展望台が設置されたのだろうか?

滝山山頂の道標
 コースにはこのように道標が整備されていて迷うことはない。

滝山付近から爪ヶ城を望む
 滝山から鞍部に下り始めると、爪ヶ城が姿を現した。大きな山だ。また、鞍部までかなりの標高差があるようだ。

滝山から鞍部に下る縦走路
 最初はこんな感じで、そんなに大したことはないのかと軽く思いながら下っていくと、途中から様子が変わって、鞍部まで激下りになった。かなりの急斜面に緊張して、歩くペースがいつもと違ったのか、あるいは久しぶりの山行で体が慣れていなかったのか、ここで足に過度の負担がかかったのだろう、帰宅してから3日間ほど筋肉痛に苦しみ、階段の上り下りが大変だった。

鞍部
 もう足の踏ん張りがきかないという頃、やっと鞍部に降り立つ。

爪ヶ城頂上
 鞍部から爪ヶ城への登りは、ペースを落として出来るだけ休憩しないようにした。その結果、1回も休憩をとらずに登ることが出来る。爪ヶ城頂上も、滝山と同じく展望は良くない。ただ、こちらには展望台はなく、少し下ったところの三角点に展望台が設置されていた。
 爪ヶ城を出発すると、2人の登山者が登ってきた。縦走に入ってからここまで誰にも会わなかったので、何かほっとした気持ちがわいてきた。

爪ヶ城直下にある展望台から滝山を望む(右奥は那岐山)
 爪ヶ城展望台から見る滝山は大きく立派だ。那岐山から見ると峰が続いていたのでわからなかったが、こちらから眺めるとほんとうに大きい。縦走するのに歩き応えがあったはずだ。

声ヶ乢登山口
 爪ヶ城展望台から下山していくと、第2休憩所、第1休憩所が現れ、ほどなく声ヶ乢の登山口にたどり着く。第3駐車場を出発してから7時間の行程であった。
 第2休憩所で予約したタクシーが到着し、第3駐車場に戻る。タクシー代は3990円だった。
 運転手さんに、「那岐山の写真を撮りたいので、途中で良い場所があれば停まってほしい」とお願いして、撮ったのが下の写真です。


那岐連峰を一望する 爪ヶ城(左) 滝山(中央) 那岐山(右)
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